ストレッチの回復効果は本当にあるの?
「運動の後はストレッチをして、疲れを取ろう」
そう考えている方は多いと思います。
しかし、近年の研究では、ストレッチ単体による疲労回復効果はほぼゼロであることが分かっています。
ストレッチは確かに「体を伸ばす」「可動域を保つ」といった効果はありますが、
筋肉内の疲労物質の除去や修復を直接促すほどの作用はないのです。
🧠 最新研究が示す「ほぼゼロ」という事実
オーストラリアの研究チーム(Herbert et al., Sports Medicine, 2011)によると、
運動後のストレッチを行っても筋肉痛(DOMS)や疲労感の軽減には臨床的に意味を持たないレベルしか変化が見られなかったと報告されています。
また、2020年代以降のレビュー論文でも、
「ストレッチは血流促進や筋温上昇の補助にはなるが、回復の主因ではない」
という見解が主流となっています。
つまり、ストレッチは“準備体操”や“維持ケア”の位置づけであって、
「回復の主役」ではないということです。
💤 回復に必要なのは“整える・動かす・休む”の3つ
本当の回復を促すためには、次の3つが欠かせません👇
💤 睡眠
深い眠りの中で成長ホルモンが分泌され、筋肉や組織の修復が進みます。
しっかりとした睡眠をとることが、疲労回復には一番の基本になります。
🍚 栄養
運動後30分以内に、タンパク質と糖質をバランスよく摂ることで、
筋肉のエネルギー源であるグリコーゲンの回復が早まり、
筋肉の修復をサポートしてくれます。
🚶♂️ 軽い運動
“アクティブリカバリー”と呼ばれる軽めの運動(ウォーキングや軽いストレッチなど)は、血流を促進し、代謝を高めることで疲労物質を流しやすくします。
完全に休むよりも、軽く体を動かした方が回復が早いことが分かっています。
これらがそろって、ようやく「翌日に疲れを残さない体」が作られます。
ストレッチはこの中でいえば、軽い運動の補助的役割。
体を“伸ばす”より、“循環させる”ことが大切です。
💪 ストレッチでは届かない筋膜のケアとは
練習やトレーニングを繰り返すと、筋肉を包む“筋膜”がよじれたり、癒着したりします。
この状態では、どれだけストレッチしても「伸びにくい」「疲れが抜けない」状態になります。
塩井整骨院の整体では、この筋膜の滑走性(動き)を整える施術を行い、
血流と神経の通り道を改善することで、
“深部からの回復”を促していきます。
「ストレッチしても抜けない疲れ」や「翌日のだるさ」が続く方は、
筋肉ではなく筋膜を整えるアプローチを試してみてください。
🧭 まとめ
- ストレッチは疲労回復の“補助”にはなるが、主役ではない
- 回復の三本柱は「睡眠・栄養・軽い運動」
- 疲れが抜けないときは筋膜ケアが有効
「ストレッチしてもスッキリしない」
そんな方は、体を“伸ばす”から“整える”へ切り替えるタイミングかもしれません。
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